専門俳人を目指しています。俳句評論執筆のための文章修練、及び俳句実作。厳しい批評をお待ちしております。

# 二十四節気俳句生活

# OVER DRIVE

ネタバレ無し
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モーターレースをテーマにした映画は意外と少ない。
『ワイルド・スピード』シリーズや『頭文字D』のような暴走族タイプの違法レースを別にすれば、
邦画では1984年の中井貴一主演『F2グランプリ』や、二輪では1982年の草刈正雄主演『汚れた英雄』くらいしか思い浮かばない。(ラリーでは石原裕次郎の作品があったようだが未見)
洋画でも、すぐに思いつくのは2001年の『ドリヴン』、2014年の『ラッシュ/プライドと友情』くらい。他にもあったかな?
 

おそらくレースシーンに金がかかり過ぎる割に大ヒットは見込めないからであろう。

本作も初登場6位、不入りである。
しかし、電通がバックアップして、トヨタ、セイコー、パイオニア、ヨコハマタイヤなどのスポンサーを付けて制作費を捻出したのであろう、レースシーンはとんでもない迫力だった。
スピン、クラッシュのシーンも、実際のレースの映像を使っているシーンもあったが、主人公たちの乗る車はきちんと実車を使って、壊している。ある程度はCGも使っているのかもしれないが、全く違和感は感じなかった。

とにかくこの映画の見どころは大迫力のレースシーン。これだけで見る価値がある。
その分ストーリーは適当かと思い、身を入れて見てはいなかったが、こちらもどんどん引き込まれた。
2つのレーシングチームのライバル関係を軸に、兄のメカニックの東出昌大と、弟のレーサーの新田真剣佑の対立、そしてライバルチームのレーサーの北村匠海が優等生であるのに対して、真剣佑は不良掛かった野生児として描かれるなど、型にはまってはいるが、複雑なストーリーよりもこの映画には向いているであろう。

真剣佑は『ちはやふる』の新とは180度タイプの違う役柄だが、こちらの方が合っている。得意の英語を使うシーンも少しだけあった。

ヒロインのような役柄の森川葵は初めて見る顔だったが、とてもいい感じで、演技も上手い。今後注目である。
・・・と思っていたが、『先生!、、、好きになってもいいですか?』に出ていて、このブログでも以前褒めていた女優さんだった。とんだ健忘症である。
でもそのくらいガラッと変えた役作りをしていた。

映画の中のラリーシリーズでは、首都高を止めたり、世界遺産の合掌造りの目の前を走行していたりで、「そんなことあるのかな?」と思って見ていたが、やはり実際にはそんな場所では開催されていないらしい。


★★★★★
大傑作と思うが不入りは残念。
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# ラプラスの魔女

ネタバレ無し
ラプラス

原作を読まずに映画を見て正解。真犯人と「仕掛け」を知っていたら楽しめなかった。
ミステリーはやはり、「原作か、映画か」絞って楽しむのが得策であろう。

なかなか気合の入ったキャスティング、特撮もあり制作費はそこそこ掛かっていると思われるが、観客動員は初登場3位。でもまあ、1位がコナン(4週目)、2位はアベンジャーズ(2週目)だから、見込み通りのヒットとは言えるのだろう。

広瀬すずは相変わらず安定した演技、櫻井翔のとぼけたキャラクターも悪くはないが、大画面のアップに耐えられる容姿ではないなぁ~。
広瀬と比べるのは酷だとしても、玉木宏や福士蒼汰より明らかに落ち、オッサンのトヨエツとどっこいである。

★★★★☆
原作未読ゆえ、先の読めない展開を十分に楽しめた。

# 三里塚のイカロス

今日は天空会例会だった。

残念ながらメンバーが一人減ってしまった。
新しく入ってくれる方がいれば句会も活性化すると思うので、やれそうな人がいたら勧誘したい。
点盛りはまずまず。

「嵐の前の静けさ」で会社を休めたので、午前中は新宿の小さな映画館で『三里塚のイカロス』を見てきた。
三里塚のイカ

途中途中に当時の映像を交えながら、反対運動に関わってきた人々のインタビューによって構成されている。
登場するのは主に支援者。特に「援農」に来て百姓の息子と結婚した元活動家の女性が3人、「管制塔占拠事件」の実行犯が2人出てきている。
この手の映画は多分に「反対派寄り」に描かれるのが常であるが、本作は空港公団の元用地担当者も登場しており一定の公平性が保たれている。

観客はかつて三里塚闘争に参加したくらいの世代の方が圧倒的に多かった。

★★★★★
成田空港の反対闘争の歴史の貴重な資料として、また闘争を知らない若い人への啓蒙作品としてよく出来ている。

# レッド・スパロー

ネタバレなし
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女スパイもの。
見どころは、ロシアの女スパイがアメリカの情報を盗もうとして、様々な駆け引きや謀略を駆使しながら、さて、最後は結局どっち(ロシアかアメリカか)に付くのだろう、と最後まで楽しめるところ。
こんなことはさすがにあり得ないんだろうが、「あるかも」と思わせるくらいのリアリティがある。

主要登場人物の一人がプーチンに似ていて(似せていて)ちょっと面白い。
アメリカ映画だから、ロシア人も英語で話すのは致し方ないが、ロシア訛りっぽくやる意味あるのか?
主演のジェニファー・ローレンス、ロシア人には見えたがバレリーナには見えない(主人公は怪我をした元プリマという設定)。体格が良すぎる。

★★★★☆
日本では初登場7位、2週目からは圏外と不入りだが、アメリカでは初登場2位と合格ラインでよかった。
数年前までなら日本でも大ヒットしたレベルの作品だが、ここ数年は日本人は邦画ばかり見るようになってしまい(ディズニー・ピクサー、マーベル以外)、洋画は受難の時代である。

# ちはやふる -結び-

ネタバレなし
ちはやふる結

「上の句」「下の句」から2年、劇中でも2年経過して高校3年生になった千早たちを描いている。

2年前、売れていたキャストは広瀬すず、ほかは松岡茉優がまあまあくらいで、残りは無名だった。2年の間に真剣佑や上白石萌音がブレイクし、その他のキャストも見かけるようになった、何人もの「出世作」の完結編である。

原作は未完であり、当然、原作と違った展開にせざるを得ないわけだが、映画序盤はそのあたりの説明というか前振りばかりで、全然面白くなかった。
前置きが終わって、中盤以降は怒涛の展開、序盤のだらだらを挽回した。

脚本はよく練られており、百人一首の40番平兼盛の「しのぶれど」、41番壬生忠見「こひすてふ」の天徳内裏歌合の故事と、クライマックスの団体戦決勝、太一と新の恋の対決も踏まえて上手く取り込んでいる。

また、千早の進路問題など原作のエッセンスも上手く脚本に取り入れている。

広瀬すずの千早役はこの3作目でも序盤は千早に到底見えなかったが、中盤以降は「すず千早」に慣れたのか違和感がなくなり、エンディングでは完全に千早に見えていた。

新キャストはどれもよかったが、賀来賢人の周防名人が特によかった。

★★★★☆
「しのぶれど」「こひすてふ」を取り込んだ脚本の巧みさには脱帽。

# プロフィール

鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年「天穹」入会。30年同人。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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