専門俳人を目指しています。俳句評論執筆のための文章修練、及び俳句実作。厳しい批評をお待ちしております。

# 二十四節気俳句生活

# ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~

ネタバレ無し
ラストレシピ

料理をテーマとした映画は割りと好きで、比較的最近では、

武士の献立』や『体脂肪計タニタの社員食堂
  
なども見てきた。

この作品もその流れのひとつ、くらいの期待で見てきたが、ウ~ン、、、出て来る創作料理の数々がそれほど美味しそうでもない。ビーフカツレツを除いては。

ストーリーも、満州で日本軍が仕掛けた陰謀や、レシピ探しの謎解きはよく出来ていたが、逆にあまりにも荒唐無稽で嘘臭いので、正直、興ざめしてしまった。

スタップロールを見たら、「企画・秋元康」とある。さもありなん、である。
原作本があるとのことだが、作者はテレビの人気構成作家である。原作ではなく企画先行の作品であろう。

良かった点は、映像が綺麗だったこと。芸術的というわけではなく、クリアで鮮明な映像。最近『三度目の殺人』『ナラタージュ』『彼女が名前を知らない鳥たち』など逆パターン(あえて荒れた映像で制作している)の映画が多かったので新鮮だった。
それから何といっても、物語の展開が早く、見ていて全く退屈しなかった。

以上、二点の評価を加味して、星は2つ。
★★☆☆☆
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# 彼女がその名を知らない鳥たち

ネタバレ無し
彼女鳥


原作↓

は読んであったのだが、阿部サダヲはともかく、蒼井優はミスキャストに思えた。
原作ではヒロインの容姿についてはほとんど描かれていないが、少なくとも蒼井優ほどの美女ではないはず。
とはいえ、普通の容姿の俳優ばかりでは映画にならないだろうから、、、と自分を納得させて見始めたら、蒼井優の十和子役はなかなか堂に入っていた。

15歳以上のR指定だったので、エロいシーンがあるのかと思っていたが、エロいと言えばエロいが、蒼井優の露出は控えめだった。

比較的冗長な原作の、エッセンスを上手く取り出していたが、ラストのちょっとした改変は、私はいただけなかったが、映画ではあれくらいでいいのかな?

しかし、はっきり言って、これは原作未読の観客に向けた映画である。
原作のトリックと言うか、「種明かし」を知っていて見ても、それほどの驚きはない。
だからといって、既読の観客向けに作るのも難しい作品ではあるが。(そんなことを言っていては東野圭吾の作品なんてどれも映画化できなくなる)
伏線の張り方も、原作未読の観客にどれだけ響いたか不明。

とても映画向きの原作と思っていたが、もうちょっと「突き抜けた感」があってもよかったかな。きれいにまとまり過ぎてしまった。

★★☆☆☆
星2つと低評価にしてしまったが、原作未読の方にはオススメである。星4つくらいの「驚き」を楽しめるであろう。

# 氷菓

ネタバレなし
氷菓

大好きな原作の、待望の実写映画化。
5年ほど前に京都アニメーション制作のアニメ作品にもなっていて、そちらもなかなかの出来であり、それ以上のことはないだろうとあまり期待もせずに見に行った。
何せ、主役級の俳優4人が皆22~23歳。原作では高校1年生の役をやるというのである。まあ、この映画版はせめて「高校3年」とかに改変されているかと思って見に行った。

映画が始まってみたら、設定はやはり「高校1年」であり、童顔の山崎賢人はまあいいとしても、大人びた顔立ちの広瀬アリスは違和感ありすぎ、、、と思ったのは最初の数分だけ、すぐに違和感はなくなった。福部里志役も、伊原摩耶花役も、初めて見た役者だったが原作のイメージにピッタリ! 原作だけでなく、アニメ・漫画版のビジュアルにも似せていた。凄いわ。
千反田える役の広瀬アリスも、はっきり言って妹の広瀬すずより容姿は落ちると思っていたが、この強烈な個性のヒロイン役に上手くハマった。

演出もいい感じだし、小道具や舞台設定も原作の雰囲気をうまく表現している。
原作には舞台の地名は記載されていないが、アニメ版は、原作者の出身地であり、多くの作品の舞台である飛騨高山を舞台設定としていて、それが本筋であるはずだが、ロケ地は足利と聞いていたので少し不安だったが、ところどころ高山の風景が入り込んでいて、それが足利のロケ地と違和感なくつながっていたのも特筆すべきところ。

それから、この作品はストーリー上、ヒロインの叔父が学生運動に巻き込まれることが必要になって来るのだが、現代の高校生にとって学生運動は祖父母の時代の出来事。どうするのかと思っていたら時代設定を原作と同じ西暦2000年としていた。なるほどな~。確かに映画の中では高校生がスマホを持ったりはしていない。

文句なしの出来栄えだったが、原作未読の観客がどう見るかはまた別だと思うので、星は抑えて4つ。
★★★★☆

ただ、残念なことに不入り。公開初週の夕方だったのに観客は数えるほどしかいなかった。これではぜひ作ってもらいたい続編の制作は無理かな?

# バリー・シール アメリカをはめた男

バリーシール
ネタバレなし

毎月1日の「映画の日」は映画を安く見ることが出来る。昼間、妻が見た別の映画はハズレだったようだが、この作品もハズレ。

死者まで出したという航空機アクションは確かに迫力はあるし、CIAのエージェントをやりながら麻薬の運び屋をやる場面はスリリングだし、物語の構成もテンポもいい。しかし、なんというか、退屈な作品だった。

事実を元に作られている作品とのことだが、あまりに荒唐無稽過ぎてリアリティを感じない。
レーガン大統領の実際のスピーチの映像が流れ、中南米の共産主義勢力に対抗するため自由主義勢力に武器を供与する場面に説得力を与えるつもりのようで、それはいいとして、それが一人の男の超人的な飛行技術によってなされたものとして描かれているが、もう少し組織立ったものだったのではないかと思う。

トム・クルーズが演じているせいか、あるいは演出なのか、主人公はどこか憎めない好人物に描かれており、世界を揺るがす大犯罪に手を染めているにしては緊張感が足らなすぎた。それも演出なのだろうが、私には響かなかった。

タイトルに「アメリカをはめた男」とあるが、むしろ「アメリカにはめられた男」の方が原題の「American Made」により近いと思う。

★☆☆☆☆

# ナラタージュ

ネタバレ無し
ナラタージュ

島本理生の原作というだけで、ストーリーも、タイトルの「ナラタージュ」の意味も知らずに見に行った。

有村架純主演の映画は始めて見たが、大画面のアップと様々な表情に耐え得る美貌がまず素晴らしい。
年齢的にも今が一番美しい時期だろうから、今この時にこのような作品に巡り会える、女優としての「ヒキの強さ」を感じる。
物語のメインは大学2年生の役だが、高校3年、社会人(26歳くらい?)の各年代を上手く演じ分けていた。(高校生は若干違和感も感じたが目を瞑ろう)
演技も、心理描写を丁寧に上手く演じるられていた。ちょっとしたベッドシーンにも挑戦している。

相手役のMJは、最初は単なるオッサンにしか見えなかったが、終盤まで見ていけば抑えた演技が意味を持っていたことがわかる。
恋のライバル(?)である坂口健太郎と対称的なのが印象深い。

撮影された場所がどこか、最初は全然わからなかった。
海があり、市電が走っているので函館あたりかと思っていたが、終盤で富山とわかる。

また、「ナラタージュ」の意味は、「映画などで過去を回想する手法」とのことである。なるほど。確かに、「古い映画」がところどころで出て来る。

しかし、エンドロールでMJの名前が最初に出てきたのには納得がいかない。
原作はどうか知らないが、この映画は間違いなく有村架純が主人公。このあたりもジャニーズ事務所が駄々をこねたのか?


★★★☆☆
文芸作品としてよく出来ているが、一番の見どころが「有村架純の美貌」というのは寂しい。

# プロフィール

鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年、俳句結社「天穹」入会。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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