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蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

直木賞&本屋大賞ダブル受賞作の映画化。
「映像化は不可能といわれた」との惹句があるが、私は原作を読んだときから映像化向きと思っていた
ピアノシーン(一部オーケストラ)さえ上手く撮れれば問題はない。ただ、それが難しいのであろうが。
しかし、映画化するにはストーリーの大幅な短縮が必要であり、連続ドラマだと音楽シーンに金が掛かり過ぎる。(『のだめカンタービレ』ではそれに成功してたが。)

今回は映画化への挑戦であり、ストーリーはかなり端折られていた。
でも、人間関係を上手く整理して、コンテスタントの4人の関係性だけで乗り切った。脚本、演出は成功だと思う。
問題はキャスティング。斉藤由貴の下手な英語が気になって仕方がなかった。
マサル役と塵役は完璧。
映画版の主役である松岡茉優の英伝亜夜はちょっと、、、と思ったが、ラストに近づくにつれてだんだん良くなってきた。

全般的に私は満足だったが、原作未読だとわかりにくい部分があったり、原作ファンには納得できない向きもおられたのではないだろうか。

★★★★☆
連ドラの方が良かったのかも。

原作は「浜松国際ピアノコンクール」をモデルにしているが、この作品のロケ地は浜松ばかりでもなかったようだ。特にコンクールの会場は埼玉や栃木だったとのこと。それは別にどうでもいいが。
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天気の子

ネタバレなし
天気の子

初日レイトショーを、数日前から予約して見に行った。
新海誠監督の前作『君の名は。』も初日レイトショーで見て、ほぼ満席だったので予約したのだが客の入りは4割ほどと、やや肩透かしを食らった。同じシネコンだが、今回は一番大きな劇場だったせいとも思うが。

先週末公開の『トイ・ストーリー4』が大ヒットしているようではあるが、流石に観客動員数初登場1位は堅いとは思う。興行収入は『君の名は。』の250億円には遠く及ばないだろうが、それでも100億円くらいは行くのではないか。
制作費は『君の名は。』よりかなりかかっていると思うが、本作は企業タイアップが多いこともあるし、大幅な黒字になることは間違いないだろう。

この監督は、長い話を作るのが不得手のようで、『君の名は。』の複雑なストーリーは奇跡的で、本作もシンプルなストーリーの割に上映時間は長く、やや冗長な印象を持った。

ヒロインの造形は良かった。新海作品は主人公たちと親との関係が希薄であるのが特徴的だが、本作もそれに従っている。また、巷の論評で村上春樹の影響が指摘されてるが、私はそうとは思わなかったが、本作の家出と魚のモチーフは『海辺のカフカ』か。
京都アニメーションの悲惨な火災がニュースとなっているが、ヒロインの弟役の造形は京アニの『聲の形』の影響を感じた。

「天気」がテーマであることからも、雨の描写には力を入れているのがわかるが、『言の葉の庭』のリメイクのような印象を持った。
『秒速5センチメートル』がファンタジー作品『ほしのこえ』のリアルリメイクだとすれば、本作はリアル作品『言の葉の庭』のファンタジーリメイクと言ったところか。
『君の名は。』『天気の子』とファンタジー作品が続いたので、そろそろリアルの作品も見てみたい。次作は『君の名は。』のリアルリメイクか?

天気といえば、今年の長梅雨が作品とシンクロしているのも本作にとっては幸運と言えるかも知れない。

新海作品にしては珍しく暴力描写やアクションシーンが多かったが、これは成功とも失敗ともいえない。

『君の名は。』の主人公二人、神木隆之介と上白石萌音も端役で出演しており、神木はすぐにわかったが上白石はわかりにくかった。(多分あれだと思うが)

★★★☆☆
次回作に期待。『言の葉の庭』を見ていなければ新鮮かも。

空母いぶき

空母いぶき

予告編がとても良く出来ていて、見たかった作品。
こういう、政治的な論争になりうる題材の作品は色々なことが言われがちだが、たとえば原作では中国が尖閣諸島を占拠した話を、架空国家が架空の島を占拠した話に置き換えたことは、私が原作未読であることもあるが、違和感があったのは最初だけで、すぐに物語に入り込めた。
自衛隊に協力を要請しなかったことや、戦闘シーンがCG頼みだったことは、協力を得なかったからこそ自由に描けたとも言えるし、CGは見せ方が上手いということもあろうが、違和感がなかった。リアリティに関していえば、素人の私レベルでは「そんなことないだろう」と興醒めになる描写はなかった。(つまりは素人は上手く騙せたということ)

総理大臣役の佐藤浩市の「舌禍」が一部で話題となったりしたが、この人に政治家役は似合わない。他にも吉田栄作や中井貴一など、「陸の上の人」たちの演技は、「海の上の人」たちに比べて今ひとつだった。
自衛官たちの演技は概ね良かったと思えるが、70代後半の藤竜也の現役自衛官は無理だって。

演技が出色の出来だったのは本田翼。あんなに上手かったか? 「ショムニ」の頃より美貌は若干衰えたが、補って余りあるいい女優になった。

★★★★☆
あまりにご都合主義的なラスト以外は合格点。
原作を読んでいればまた違った感想になったとは思うが。

フロントランナー

フロントランナー

ゲイリー・ハート、懐かしい。

私はこの人が大統領になると思っていた。
レーガンの2回目もいい勝負になっただろうし(モンデールでは勝てるわけがない)、ブッシュ(父)になんて負けるわけがなかった。
女性スキャンダルで失脚したが、たしかにまあ、そういうのがありそうなイイ男だった。

映画ではヒュー・ジャックマンが演じていた(変身しない役とは珍しい?)が、実物はもっと優男風である。

実物はこちら↓
1902GaryHart.png

あのとき、「女性問題がある人は大統領になれないんだな~」と思ったものだが、直後にかのビル・クリントンが大統領になってしまったのが、アメリカという国の不思議である。

★★★★☆
上映館が少なく、成田から八千代まで見に行ったが、行った甲斐はあった。

ボヘミアン・ラプソディ

あけましておめでとうございます。

ボヘミアンラプソディ

新年1発目は、昨年大ヒットした映画「ボヘミアン・ラプソディ」について書かせていただく。

映画の宣伝口上は、「伝説のバンド『クイーン』云々」とのことだが、ぎりぎりリアルタイムで知っている私にとっては、クイーンは同世代のレッド・ツェッペリンやディープ・パープルほどの存在感はなく、「伝説のバンド」というよりは、「フレディ・マーキュリーがエイズ死したことで伝説となったバンド」という方が正しい。

映画を見てみると、クイーンは正確に「伝説のバンド」というような扱いではなく描かれており、むしろ「フレディ・マーキュリーの伝記映画」と言ったほうが正確であり、そう思って見ると非常に面白い。

フレディが亡くなった当時は、エイズは「とにかく恐ろしい病気」「同性愛者や薬物常習者が罹る」という程度の情報しかなく、確かに死亡のニュースは衝撃だった。
(後年、レイザーラモンHGが「私は音楽はクイーンしか聴かないですよ」と笑いをとっていたのも宜なるかな、である)

脚本もシンプルで、メンバーとの出会いから始まってバンドの成功、圧倒的なパフォーマンスを誇った「ライブ・エイド」まで、非常に丁寧に描かれている。
フレディ役の俳優はあまりに似ていなくて笑ってしまったが(ミック・ジャガーかと思った)、その代り演技は抜群で、ゴールデン・グローブ賞の男優賞にノミネートされたというのも納得である。
他の3人のメンバーは、それほどの演技力が必要な役柄ではない代わりに、容姿はよく似ていた。

大ヒットの理由としては、やはりそれはクイーンの、日本での存在感であろう。後のTOTOなどもそうだが、本国より日本で先に人気に火がついたバンドの先鞭である。
メンバーは皆日本贔屓で知られるが、本作でも、初期に日本ツアーが提案されたり、フレディの自宅に金閣寺のお札が貼られていたりした。

若い人たちにも人気だそうだが、やはり我々か、少し上の世代が最も楽しめる映画と思われる。

★★☆☆☆
企画・脚本・演技が良く、大ヒットも納得であるが、「映画」としてどうかと聞かれれば星2つくらいであろう。
プロフィール

鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年「天穹」入会。30年同人。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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