専門俳人を目指しています。俳句評論執筆のための文章修練、及び俳句実作。厳しい批評をお待ちしております。

# 二十四節気俳句生活

# スリー・ビルボード

ネタバレほぼなし
スリービルボード

映画の製作数が増えて、いくらシネコンが普及してクリーンが増えたといっても上映が追いつかず、ハリウッド映画でもアカデミー賞にノミネートされるような(退屈な)作品は、賞の発表前後に数本が公開されるだけであり、この作品もその一つ。
本作も「作品賞」「主演女優賞」「助演男優賞」「オリジナル脚本賞」などにノミネートされている。

現代は「Three Billboards Outside Ebbing, Missouri」。
「ミズーリ州エビングにおける3枚の屋外広告看板」くらいの意味であり、日本語タイトルを付けるとしたら『3枚の看板』くらいだろうか。

娘をレイプされた挙句に焼き殺された母親は、なかなか犯人が逮捕されないことに業を煮やし、警察署長を批判する看板を立てた。
警察署長は町の人々に愛される好人物であるが、癌に侵され余命幾ばくもない。
レイプされた娘はどちらかと言うと蓮っ葉なタイプで、母娘の関係も良くなかった。
母親は警察署長に「アメリカの男全員のDNAを採取しろ」など無理を言うが、署長は「犯人がいつかどこかで犯行を自慢するなど見つかることもある」などと諭す。

丁寧に作り込まれている好作品で、人間の多面性を、脚本の面白さで際立たせている。
昔アカデミー賞で作品賞や脚本賞を受賞した『アメリカン・ビューティ』を思い出した。
この作品もいくつか受賞するのではないか。「助演男優賞」はかなり有力な気がする。

これほどの作品が作られるとは、アメリカ映画もまだまだ馬鹿にできない。

★★★★☆
好き嫌いの問題だが、私にとってはストーリーを動かし過ぎ。
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# 嘘を愛する女

ネタバレなし
嘘を愛する

キャリアウーマンの主人公の親に会いたがらない同棲中の彼、倒れて病院に運ばれたが、刑事が示した彼の免許証は偽造されたもので、名前も、研究医をしているという仕事もデタラメだった。

私はすぐに「某国の工作員か?」と思ったが、映画の中では雇われた私立探偵が「三流の結婚詐欺師」ではと疑う。

なかなか興味が惹かれるストーリーだが、TSUTAYAが開催した企画コンペの優秀作品なのだという。

それはそうと、私は長澤まさみ主演の映画は初めて見た。(『世界の中心で、愛をさけぶ』も映画館では見ていない)
この女優のどこがいいのか今まで全くわからなかったが、その思いは映画を見ても同じ。可愛いと思わないし、特別演技が上手いとも思わない。
沢口靖子、斉藤由貴、最近では上白石萌音や浜辺美波を排出した東宝シンデレラ出身とは思えないクオリティの低さ、などと言ったらお叱りを受けそうだが。
魅力はわかる人にはわかる、のだろう。

★★☆☆☆

星2つと低評価になってしまったのは、実は原作を先に読んでしまったから。この映画を先に読んでいれば違う評価になったと思われる。
ちなみに、小説と映画では細部はかなり違うが、大筋とネタばらしは同じ。

映画版のみのキャラクターである川栄李奈の「怪演」が光った。
探偵助手役のDAIGOもなかなかよかった。(最初彼とはわからなかった)


こちら、

小説版の評価は、
★★★☆☆
順番が逆だったら評価も反対になっていたと思われる。

# 妖怪ウォッチ VS スター・ウォーズ

三度目の正直
youkaiwatch.jpg  starwars.jpg

日本の映画(観客動員)ランキングは、ここ3年ほど、12月の第3週は「妖怪ウォッチ」と「スター・ウォーズ」の一騎打ちとなっている。

2015年
1位 映画妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン! (97万人)
2位 スター・ウォーズ フォースの覚醒 (80万人)

2016年
1位 映画妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン (55万人)
2位 ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー (41万人)

そして2017年
1位 スター・ウォーズ 最後のジェダイ (74万人)
2位 映画妖怪ウォッチ シャドウサイド鬼王の復活 (36万人)

ちなみに、2015年も2016年も、観客動員では負けたが、興行収入では「スター・ウォーズ」シリーズの方が上である。(子ども料金の関係で)

おそらく世界中のほとんどの国で、「スター・ウォーズ」シリーズは公開週に1位になっているはずで、子ども向けのアニメ映画をあえてぶつけて、勝ってしまっていたのは日本くらいのものである。

「妖怪ウォッチ」シリーズは、4年前の2014年などはなんと148万人も動員していた。
ということは、「スター・ウォーズ」が雪辱したというより、「妖怪ウォッチ」が落ちてきたということである。
単に飽きられたのか、ネタ切れか、あるいは新しいおもちゃを次々買わせようとするビジネスモデルが嫌われたのか。

いずれにせよ、「スター・ウォーズ」陣営は素直に喜べないのではあるまいか?!

私はスター・ウォーズは、「エピソード1」は会社を休んで初日に見に行ったくらい好きなのだが、2015年からの新シリーズは、エピソード1~6を見直して、思い出してから見ようと思っていて果たせていない。再来年の完結編(エピソード9)の公開前には実現したい。

# 火花

ネタバレ無し
火花

言わずと知れたピース又吉の芥川賞受賞作。
映画化向きの作品だったので、吉本の肝いりで、松本人志が監督で、売れない(でも売りたい)吉本芸人が出る、実験的な作品でも作るのかと思っていたが、監督が同じ吉本芸人の板尾創路というところは当たったが、主役の二人に菅田将暉と桐谷健太を使うという「王道」で攻めてきた。 

菅田将暉、桐谷健太共に関西出身だし、それぞれ徳永、神谷のイメージにぴったり。ライバル(仲間?)の若手芸人役には本物を使っているものの、ピン芸人役に加藤諒を使ってきたり、「映画化を成功させよう」という吉本の「本気度」が伝わってきた。

原作の茫洋とした味わいが、映画化によりはっきりくっきりしているが、キャラ立ちは原作に忠実であり、独特の味わいを出している。大成功の映画化である。

演出も、音楽も、キャストの演技もよかった。

★★★☆☆



今年はもう、「どうしても見たい」という作品はないので、恐らくこれで打ち止め。

来年は1月の『嘘を愛する女』か、
嘘を愛する

2月の『空海 KU-KAI』あたりから始動の予定。
空海
この作品は日本側の空海(染谷将太)と中国側の白楽天が一緒に謎解きをする話のようだが、この二人は史実としても同年代だからいいが、時代の違う阿倍仲麻呂や楊貴妃まで出てくるのはなぜだ?

# 先生! 、、、好きになってもいいですか?

ネタバレ無し
先生!

映画館に行くと、「予告編」を何本も見せられる。待ち時間にチラシを手にとって眺めたりもする。
畢竟、「これ面白そうだな」「次は何を見ようかな」となるわけで、月に数回、映画館に通うようになる。

この映画も予告編を何度か見たのだが、正直、あまり興味は惹かれなかった。見ようと思ったのは、私が最高評価をつけた『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』と同じ三木孝浩監督作品だったからである。

今さら教師と生徒の恋愛でもあるまい、何か特別な仕掛けでもあるのだろうと、予備知識ゼロで見に行ったが、正直、肩透かしを食らった感じ。
原作の漫画があるようで、読んでいないのでなんとも言えないのだが、「映画化するような話か?」という疑問が湧いた。

とはいえ、広瀬すずの透明感のある演技はさすがと思わせられたし、生田斗真も同じ女子高生と教師の恋愛を描いた『ナラタージュ』の松本潤よりいい感じだったし、森川葵など脇役もよかった。

『ナラタージュ』と同じく路面電車と海のある町が舞台だったが、今度は岡山。『ナラタージュ』と同じといえば、この作品もキャストロールは生田斗真が最初で次が広瀬すず。どう考えても広瀬が主役なのに、やはりジャニーズ事務所の圧力としか思えない。

★★☆☆☆
恋愛未経験の中高生が見ればキュンキュン出来るのかもしれないが、アラフィフのオッサンには「退屈」の一言。

また不入りで、1週目5位、2週目8位、3週目10位と残念な結果。

# プロフィール

鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年「天穹」入会。30年同人。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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