専門俳人を目指しています。俳句評論執筆のための文章修練、及び俳句実作。厳しい批評をお待ちしております。

# 二十四節気俳句生活

# 天穹 6月号

「天穹」6月号が届いた。
夏の大会が終わって、すぐに発送作業をされたのだろう。頭の下がる思いである。

掲載順位は「花篝」欄の花丸・選評つきの13番手。今月はノルマ(?)達成。

皆さんの句は追々読ませていただくとして、今月号には参加した句会レポートが2つ、うち1つは私が執筆した。
ほぼ決まったテンプレートに添って執筆したが、もう少し工夫をして、参加していない会員も臨場感を持って読めるような文章にできなかったかと思う。こういうのも今後の課題である。


さて、天穹詩には同人になっていない会員が投句できる「蛍雪」という題詠(兼題)欄がある。
これは主宰ではなく、主要同人の方に順番に選をしていただく。

今回のお題は「春昼」。選者は親しくしていただいている成田支部の支部長さんなので、気合を入れて作句したのだが◎も◯もつかなかった。

◎の句でこういうのがあった。

ラジオからホテルカリフォルニア春の昼  吉仲 静
(済みません「吉」の字、色々試してみましたが環境によって読めたり読めなかったりなのでこちらの字を使わせていただきます)

いや~、やられました。
選者も絶賛していたが私も大絶賛したい。

名曲なのはもちろんだが、曲調も歌詞も「春の昼」にぴったりである。

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# 前橋竹之「鳥雲に」

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「天穹」同人、というより重鎮である前橋竹之氏が句集「鳥雲に」を出版され、読ませていただいた。

氏は昭和6年生まれ。句集の題名ともなった、

鳥雲に征きしままなる兵の恋

は特攻隊員として散ったお兄様らを念頭に詠まれた句とのことである。

毎日俳句大賞「金子兜太賞」受賞句の

遺骨なき墓を洗ひて老いにけり

はまさにお兄様を偲んで詠まれた句である。


前橋氏の句は毎月「天穹」の冒頭近くに掲載されており、いつも読ませていただいているが、句柄は主に句意明瞭な客観写生句が多いように思う。本句集「鳥雲に」の中でも、

曝す書の昭和の風のめくりけり
百合鷗連れて離岸の飛鳥Ⅱ
基地添ひに有刺鉄線葛の花
凍蝶の動けば翅の毀れさう
おしろいの花の小径に美容院


などは、何気ない生活の中の一面を、流石と思わせる描写で切り取られている。


また、細やかな写生の際立つ句も見られる。

父の日や書架に膨るる戦記物

無造作に差した本が棚を飛び出しているところを「膨るる」と表現されている。さらに、ご年齢を考えるとお父様がご存命とは思えないので、ご自信の本棚であろう。家族に何か指摘された景を句にされたのかもしれない。

傾きて案山子への字の口に耐ふ

傾きを耐えるために「への字口」にしたわけでもないだろうに、そう見えてしまう。俳諧の味わいである。

ふと踏みし菫に詫ぶる独り言

「おっとゴメン」とでも思わず口をついたのでしょうか。作者の人柄が忍ばれます。

系図めく葉脈太き柏餅

言われてみれば確かに系図に見えます。子孫繁栄を願う意味のある柏の葉にピタリと合っている。


それから、大変ユニークだと感じたのは、毎年来る「年賀状」に添えられる干支のイラストを題材にした句がありました。

大俵背負ひ賀状の牛来る
百態の龍束ねられ賀状来る

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# 人事を尽くして天命を待つ

角川俳句賞に応募(発送)した。

かつて山下泰裕が日本選手権の優勝インタビューで「明日からまた練習です」と言っていたが、私も同じである。
9月締切の「花篝賞」(結社の新人賞)、11月締切の「星野立子新人賞」。

どちらも受賞を目指して取り組む。

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# 成田山不動茶会

ご存じの方も多いと思うが、成田山新勝寺のご本尊様は不動明王である。

お不動様の縁日は28日。

あまり知られていないが、成田山には「赤松庵」という茶室があり、毎月ではないが、縁日の28日に茶会が開かれている。

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新緑も綺麗だったが、昨日降った雨に濡れて、今日は露地の苔が特に見事だった。

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飛石に苔溢れ足入れそびれ

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# メール句会・全国大会

メール句会、今回は点盛はさっぱり。

11人参加で4句出し、5句選で2点では話にならない。参加者は実力者が多いので、選句は確かな筈である。他の参加者の句が私の句より良かったと言ってしまえばそれまでだが。

角川俳句賞の準備に忙しくて手抜きををしたかというと、全くそんなことはない。4句ともそれなりの自信作だったのだが・・・

こういうのは、結社誌には出さないが、こういう句こそ、角川「俳句」の平成俳壇で世に問うてみたい。


仕事の都合で行けなかったが、今日は天穹全国大会だった。

サミットの会場に比較的近い場所だが、雰囲気に違いはあっただろうか?

# 「俳句」6月号

角川「俳句」6月号が届いた。

別冊付録で「蛇笏賞のすべて」これはいい!

「賞を取った人が選考委員になる」というのはよくある(芥川賞、直木賞はそうだし、野球の沢村賞も!)話だが、この蛇笏賞の特色は「選考委員を辞めてから受賞する」方が多いということである。
一覧をざっと見ても、森澄雄、沢木欣一、金子兜太、鷹羽狩行、大峯あきら、とこんなにいる。こういう賞も珍しいのではないか。


さて、「平成俳壇」には名村早智子先生に一句佳作に選んでいただいた。

我が里も百戸の村や雪解風

「平成俳壇」は葉書一枚で三句投句出来るのだが、この時は龍太忌(2/25)をテーマに三句出したのだった。
山廬庵の旧境川村とは全く景色が違うが、私が生まれ育った地区も昔からずっとほぼ百戸の集落なのです。

# 類句・類想

角川俳句賞応募のために句稿を整理していて、メモしてあった自作の類想句を書き留めておく。

類想句と言っても、全くの偶然もあれば、頭に残っていたのが出てくることもあるだろうが、自分なりの分析も併記しておく。

「類句=姿形の似ている句」
「類想=ある季語や事物に対して似た発想」

と自分では解釈しているが、違っていたら教えて下さい。


草萌ゆる吾子の歯までも生え替わる
万緑の中や吾子の歯生え初むる  中村草田男


俳句を始めたばかりの時の句で、これは全くの偶然。今なら句になることはない。


洛中の人となりけむ秋の暮
洛中に居るが肴ぞ春の暮  小澤實


これも偶然と思うが、冒頭の「洛中」と結びの「暮」が同じだけで、句意は異なる。


狐火を信ずる人を信ぜざる
狐火を信じ男を信ぜざる  富安風生


これも偶然。字面は相当似ているが句意は全く違う。

ここまでが俳句を始めて一年目。


春眠るわが子やまさに無一物
天瓜粉しんじつ吾子は無一物  鷹羽狩行


「吾子」が「無一物」では類想がありそうだな、と思ったらやはり、の類。


話すこと無き女との夏料理
このひととすることもなき秋の暮  加藤郁乎


類句といえるか微妙だが、拙句は句意があまりよろしくない。


秋鯖の丸みに残る海の色
木がらしや目刺にのこる海のいろ  芥川龍之介


恥知らずにも句会に出してしまった。
「龍之介句を知っていたか」と問われて「知らなかった」と答えたが、この時点で俳句を始めて丸二年近く。読んでいて頭に残っていたとしても不思議ではない。


潮干狩見ればクルーズ船の往く
ときどきはタンカーを見て汐干狩  佐々木建成


これまでと違い、明らかに見知った句。恐らくは句が景として頭に残っていたのが、自らの発想と誤認識して出てきてしまったのだと思う。今後はこういったことが増えるかもしれない。気をつけなければ。

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# 鋭意選句中

いや~、才能がないな~、と思う。(プレバトに出てもせいぜい凡人レベルか)

角川俳句賞の応募のため、昨年角川賞に応募して以降に作った句、約千句から選句(駄洒落です)しているが、いいのがない。
もちろん出来がいいと思った句は句会に出して、点が入ったり、たまに主宰の選に入ったりすると結社誌に投句しているので、その残りの中から選ぶのだが、目標の「予選通過」はとてもとても、という感じである。

多作多捨はこれからも続けるとして、全体的なレベルアップが必要と思う。
一年間に作った句全体を見て感じたのは、やはり「伝える力」が弱いということである。(作った自分でも少し考えないと句意がわからない句がある)同じ景を見ても、上手い人はもっと上手に作るのだろう。このあたりが、これから一年間の課題である。

もちろん「ダメ元」で今年も応募する。
とりあえずテーマとタイトルを決め、150句程度に絞った。どうにかなりそうな句は推敲して、あと一週間、何とか形にしたい。

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# 新(?)発見

以前のブログでも紹介したこの歳時記


よく読んでみたら「天穹」同人の戸倉完二さんの句が例句として採り上げられていた。
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結社内ではご存知の方も多いのではと思うが、こういうのは人に聞いてから見るより、自分で発見することの方が嬉しいものである。


念のため、お借りしている合同句集
10周年
で確認したらこの句も載っており、間違いない。

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# 小満

小満

二十四節気の中でも影が薄い、というか俳句の季語としてのインパクトに今一つ欠ける節気である。

第三候の「麦秋至る」の方が季語として使いやすい。

作句はもう少し勉強してから。

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# プロフィール

鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年、俳句結社「天穹」入会。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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