専門俳人を目指しています。俳句評論執筆のための文章修練、及び俳句実作。厳しい批評をお待ちしております。

# 二十四節気俳句生活

# 角川俳句賞応募

角川俳句賞、締切前に応募できた。

大阪大会から帰って来て三日間、じっくり推敲した効果はあったように思う。

とりあえず、今現在の実力は出せたのではないか。

目標は予選通過、である。
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# 関西旅行記③ 季語の行事

季語になっている木も花も鳥も知らないが、それと同じくらい私は「祭り音痴」である。そもそも人混みが嫌いなので季語になっている「行事」は学校や地域のものを除けば殆ど知らなかった。

俳句を始めてから、一つでも二つでも季語をモノにするために、積極的に季語の祭りなどには行ってみることにした。
特に、京都を中心とした関西方面にはそんな「季語の行事」が多いので、せっかくの大阪大会、スケジュールを調べてみると、24日が「鴨川をどり」の千秋楽、25日が「楠公祭」であったので、行ってみることに。


●鴨川をどり
4月に行われる祇園甲部の「都をどり」と違って、こちら先斗町の「鴨川をどり」は時期が5月にズレているが、歳時記では未だに「春」に入っている。
もしかしたら、既に「過去の遺物」的なイベントになってしまっているのかと思い、恐る恐る見に行った。チケットの取り方も、電話で予約して、当日引き換えるという大時代的なやり方であった。
鴨川をどり
三条大橋を渡ってすぐ、先斗町の入り口にある歌舞練場は立派な建物で、路地の至る所に「鴨川をどり」の提灯が出ていて、決して「死んだイベント」にはなっていないことがわかった。

先に舞妓さんの茶席に入ってお茶を頂き、席につくと、外国の方がかなり多いことに気づいた。京都はどこも外国人だらけだが、この「鴨川をどり」も率で言ったら同じくらい。国内にいてもチケットを取るのが面倒だったことを考えるとかなり意外である。旅行
会社などを通じて海外向けに売っているのだろうか。
内容は、大大大満足。是非また見てみたい。普段街で見ることのできない芸舞妓さんの踊りを直で見ることができたし、劇の台詞回しも歌舞伎より分かりやすかった。隣りに座っていたアメリカ人と思われる四人組も大喜びしていた。
今度は家族で来たい。特に、前回やった変身舞妓をまたやりたいと言っている娘に見せたい。

京都の花街は5つあるが、なぜか宮川町の「京をどり」、上七軒の「北野をどり」、祇園東の「祇園をどり」は『角川大歳時記』には出ていなかった。これらが季語として使えない訳ではないのだろうが。

誘ひ合ふ鴨川をどり下駄の音


●楠公祭
漢字は違うが、本名が「まさしげ」というので、楠木正成の祀られている湊川神社には一度来てみたかった。
武者行列は26日なので残念ながら見られないが、本祭を見ることができた。
本祭とは要するに、宮司が祝詞を奏上したり、関係者が玉串を奉納したりする、祭りの本来のメインイベントである。
氏子総代や政官財のお歴々の後に、一般参加者として奉拝することができた。
そして巫女による神楽奉納まで見ることができた。
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橘を手にして舞ふや楠公祭


(「関西旅行記④ おまけ」に続く)

# 関西旅行記② 俳枕

俳枕、というわけでもないが、四日間、関西方面を旅した中で俳句に関係する場所を何ヶ所か訪れた。


●金福寺
夜行バスを降りてから、開門を待って訪問。

蕪村が再興した芭蕉庵と、
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蕪村の墓。
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●岡本
小川軽舟氏の近著「俳句と暮らす」で紹介されていた「保久良神社」にも行ってみた。


平日であったが、登山(参拝)客に何人もすれ違った。
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麓にはこのような看板。
このあたりは谷崎潤一郎の旧宅もあったというのもさもありなんという邸宅地である。
六甲山に張り巡らされている登山道の入口であり、駅からのアプローチも良いので、休日の早朝などは登山客が多いのだろう。

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浦島太郎が祀られているのかと思ったが、この像は御祭神である椎根津彦命である。

神戸の町並み
景色もなかなかであった。
岡本梅林を回って下山したかったが、雨上がりで足元が悪かったので断念。


●虚子記念文学館
岡本以上の高級住宅街を芦屋川沿いに歩いて行く。

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展示品は流石の一言。私が気に入ったのは、虚子と4Sの寄せ書きの掛軸。
達筆すぎて読めなかったが。

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投句箱があったのでもちろん投句。


(「関西旅行記③」に続く。)

# 関西旅行記① 吟行と結社の総会

昨夜、結社の総会・吟行会をメインとした関西旅行から帰ってきた。

順次、その旅行記をしたためます。
時系列はバラバラで、まずは吟行から。

集合は新大阪駅。
バス2台に分乗し、第一の吟行地・大阪城へ。
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これは絶対に見てみたかったタイムカプセル。
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2000年の第1回開封の記憶も新しいが、30年という期間でさえ「時代」を感じた。4953年後の人類(日本人とは限らない)がどう思うか、想像するだけで楽しい。

間に昼食を挟んで、第二の吟行地・四天王寺
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古代そのままの特徴的な伽藍配置。
元は塔の重要性が高く、飛鳥寺は塔の周りを三つの金堂が取り囲んでいる。そして法隆寺の塔と金堂の並列までの間がこの四天王寺。金堂の前に塔が配置されている。
この後、金堂の重要性が増して、一つの金堂の両脇に塔が配置されるようになる。(薬師寺、東大寺など)
ちなみに、塔は仏舎利、金堂は本尊を安置している。

大阪は何度か来ているが、大阪城も四天王寺も初めてであった。

吟行の予習はいつもの通りのネット情報だが、作戦を変えてみた。
まず、吟行地に着いたらとにかく何でもいいから投句数だけ句を作ってしまう。そして一旦精神的安定を得て、その後にじっくり作句するという作戦である。

宿泊先のホテルに着いたらすぐさま投句。句会は翌日、である。

翌朝、結社の総会が行われ、
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続いて句会となった。
結果は、、、何とか無声は免れた。

作戦の失敗か、実力不足かわかないが、何となく実力不足の気がするので、次回の吟行までこの作戦を試してみよう。


予定よりも早い時間に終わり、帰りの飛行機まで時間があったので、関空に向かう途中、仁徳天皇陵を含む大仙公園を見学。
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ボランティアガイドの方に「世界遺産の登録を目指している」ことを教えてもらい、博物館では古墳関係の資料の他に、鉄砲の見事なコレクションを堪能した。


(「関西旅行記②」に続く。)

捨つる句も残す句もあり夏の旅

# お休み

私の勤めている会社では、年に一度、七日以上の連続休暇の取得が推奨されている。
土日を含めて七日以上の連続休暇を計画し、有休2日以上消化すると特別休暇が2日もらえるシステムである。

ここ数年、子供と休みの予定が合わずに取得できずにいたが、今年はいいことを考えた。
昨年から、結社の全国大会が5月末に行われているので、それと、角川俳句賞の句稿作成、さらにはせっかく関西に行くので観光も組み合わせて明日から一週間休みをとらせて貰うことにしたのだ。

今回の七日間の予定はこんな感じ。
葵祭は終わってしまったが、同じく季題となっている「鴨川をどり」と「楠公祭」は見に行く予定である。

24日(水) 京都(鴨川をどり など)
25日(木) 神戸(楠公祭 など)、京都
26日(金) 「天穹」夏の全国大会(大阪)
27日(土)   〃
28日(日) 角川俳句賞 句稿作成
29日(月)   〃
30日(火)   〃

そして、出社する31日の応募締切日に投函する。スケジューリングだけは完璧、である。

# 夏の風邪、その後

夏風邪は1日会社を休んで今日から出社。

未だ体調は今ひとつである。

そのこととは関係がないのだが、そろそろ「角川俳句賞」の句稿整理のため、ブログ更新は少しペースダウンしてします。

# 天空会、夏の風邪

今日は天空会の例会。結果はここのところ好調。

夏風邪をひいてしまって懇親会は欠席。
しかしその前に、主宰から貴重なアドバイスを頂戴した。


さて、その風邪だが、一昨日の日曜日に子供の学校の運動会があり、「運動会」は秋の季語なのでこのブログには書かなかったが、早朝の場所取りから疲労困憊で体力が奪われたのが原因かと思う。
来週の結社の全国大会には、前乗りして京都など歩きまわるつもりなので、早めに治して体力を回復しなければ。

# 「俳句界」5月号鑑賞

蓋開いて箱に仔猫の三匹も  小澤實

昔よく見かけた捨て猫も、すっかり見かけなくなった。かつては、それでも誰かが拾って育ててくれたのだろうが、今はそれも期待薄、ということだろうか。「三匹」がリアルである。

郭公や斜度を増しゆくロープウェー  小山徳夫

ロープは撓むので、確かに頂上付近は最も斜度がきつくなるが、それ以上に僅かな時間で、麓から郭公が似合いの深山へ一気に運ばれる異世界性が面白い。風景ががらりと変わるさまを上手く切り取っている。

万緑や原子炉裸見せしまま  五島瑛巳

「万緑」が効いて原子炉と呼応している。あれから6年、木々に吸収された放射性物質もだいぶ崩壊してきただろうか。

老木と思へぬ山の若葉かな  杉本艸舟

生命感に満ち溢れている若葉、木が老木であることも一瞬忘れ去るほどである。

星涼し森に化石を眠らせて  環 順子

全身骨格が発見された「むかわ竜」のニュースは新しいが、まだまだ未知の化石が眠っていそうだ。

地球より酸素の洩るる良夜かな  姜 琪東

どんなに月が近く見えても、地球から遠く離れた大気のない世界。とはいえ、ちょっと信じがたく、空気のある夜空に浮かんでいるようにも見えます。

囀りや鳥にはじまる修羅の日々  川上呉郎

六道で人間と畜生の間の修羅。囀る小鳥も来世は人間に生まれ変わるか、あるいは前世は人間で俳句でもひねっていたか。
・・・という風に解釈したが如何。

竹皮を脱ぎて土の香捨てにけり  大矢恒彦

一気に伸びる筍。数日前まで土の中にいたとは全く思えないほど見事な若竹となる。

# 赤坂句会、神田祭

神田祭
赤坂句会の前に神田祭に寄ってみた。
午前中の、大手町の将門塚で行われた「奉幣の儀」を見ることができた。
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生憎の雨天。
ご覧の通り、鳳輦(ほうれん)も参加している方々もレインコートを着ている。
首塚も神田祭も雨の中


赤坂句会
今日の赤坂句会は、、、
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句会(勉強会)の内容は書きにくいが、ご馳走はご覧の通り。
右の写真の焼き鯖と同じお皿に乗っているのは「あげまき貝」。初めて食べたが濃厚な味わいで美味。


歌舞伎座
5月なので「團菊祭」だが、先月見に行ったナイターで始球式をやっていた坂東亀三郎の九代目彦三郎襲名披露を、一幕だけ幕見で。
壽曽我対面劇中にて襲名口上申し上げ候」とのことで、「劇中にて襲名口上」というのがどんなものなのか興味があった。
結局、演目の終了後にそのままの衣装で座り、後は普通の襲名披露の口上の形だった。
それはともかく、新・彦三郎は堂々たる見事な曽我五郎であった。


再び・神田祭
歌舞伎座から今度は神田明神へ。
成田の人は神田明神には参らないことになっている(神田明神の御祭神の平将門を征伐するために不動明王を都から持ってきたのが成田山新勝寺)そうだが、ウチは成田山の檀家ではないし、そもそも家の宗教は神道なので、あまり関係ないのだが、中に入ったのは初めて。
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雨だったので人出は今ひとつ。
出店も出ていたが傘が邪魔で買い食いをする気も起きなかった。
お役目を終えたお馬さんたちが、封鎖された道路で装束を解かれて馬運車に乗せられていた。
夏祭装束脱ぎし裸馬

# 「天穹」5月号鑑賞(5)

毎月それなりの自信作を投句しているが、掲載順は色々である。自分の句の良し悪しはなかなかわからないものだが、他の会員の方々の句と並べられているのを順々に読むと、掲載順位には深く納得する。

渋谷春店の外までチョコレート  田中国太郎

流行の発信地、渋谷。時期になるとチョコが溢れるのは他の街と一緒ですが、何か特別感がありそうな気がします。「渋谷」が効いている。

風邪に寝る妻に一日を仕る  星加鷹彦

もしかしたら句会の予定が入っていたかも知れません。言葉にすることの苦手な日本男児の愛情表現です。

今もいつかは昔とならむ檜植う  白木伸子

時間の経過を俳句で詠むのは難しいと言われますが、この句は成功しています。「今」と「昔」を使い「未来」を表現しているところも魅力的です。

節分や横綱の手に小さき豆  芹澤修士

力士と豆撒きの取り合わせの句は多いですが、この句は手の大きさと豆の小ささの対比が面白いです。

鳥帰る往復はがき投函す  前川尚子

何の往復はがきかわかりませんが、同窓会などの案内状を想像すると、返事が来ないのが何通か、全員が帰れるわけではないであろう「鳥帰る」と呼応しているように感じます。

山笑ふ土木学部の道普請  籠田和美

どういうものか想像でしかないが、学生が実習で「道普請」をしているのか、それとも単に土建屋さんにインターンで入っているのか。未知の領域なので興味は尽きないが、若い人が見よう見まねで将来目指す道に進もうとしている姿が、「山笑ふ」に合う。

朧月パン種ちやうど良き加減  鈴木とも

一次発酵、二次発酵とパンを焼くまでの待つ間の楽しさ、そして酵母の薫り、まして朧月を眺めながらなんて、なんて贅沢な時間でしょう。

春雷や思わぬ打者の三塁打  益井善清

ロバート・レッドフォードがオールドルーキーの主人公を務めた映画『ナチュラル』を思い出しました。贔屓のチームでのことであれば春雷は幸運の予兆です。

椅子ずらす音一斉に新入生  唐笠美智子

無論小学校の入学式でしょう。厳しい先生の元、何度も練習を重ねたに見えます。上手く揃ってお見事、と言えるでしょう。

麗日や医院に響く「あら元気」  川崎まさを

医院で出会ったのだから元気なわけないのですが、この日本ではありそうです。先日読んだ本には、日本の医療の「アクセスの良さ」が取り上げられています。アメリカではお金がないとかかれないし、医療が無料の国は医師の診断を受けることは簡単ではないとのこと。

草萌ゆる「春の小川」の碑有りけり  林敏博

私も行ったことあります。参宮橋駅の近く。「こんなところに」と今では驚くほどの都会です。近くにあった刀剣博物館はこの三月末で閉館し、来年両国に移転するようです。


(以上、「花篝」欄よリ。)

# プロフィール

鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年、俳句結社「天穹」入会。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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