専門俳人を目指しています。俳句評論執筆のための文章修練、及び俳句実作。厳しい批評をお待ちしております。

# 二十四節気俳句生活

# 「天穹」5月号鑑賞(5)

毎月それなりの自信作を投句しているが、掲載順は色々である。自分の句の良し悪しはなかなかわからないものだが、他の会員の方々の句と並べられているのを順々に読むと、掲載順位には深く納得する。

渋谷春店の外までチョコレート  田中国太郎

流行の発信地、渋谷。時期になるとチョコが溢れるのは他の街と一緒ですが、何か特別感がありそうな気がします。「渋谷」が効いている。

風邪に寝る妻に一日を仕る  星加鷹彦

もしかしたら句会の予定が入っていたかも知れません。言葉にすることの苦手な日本男児の愛情表現です。

今もいつかは昔とならむ檜植う  白木伸子

時間の経過を俳句で詠むのは難しいと言われますが、この句は成功しています。「今」と「昔」を使い「未来」を表現しているところも魅力的です。

節分や横綱の手に小さき豆  芹澤修士

力士と豆撒きの取り合わせの句は多いですが、この句は手の大きさと豆の小ささの対比が面白いです。

鳥帰る往復はがき投函す  前川尚子

何の往復はがきかわかりませんが、同窓会などの案内状を想像すると、返事が来ないのが何通か、全員が帰れるわけではないであろう「鳥帰る」と呼応しているように感じます。

山笑ふ土木学部の道普請  籠田和美

どういうものか想像でしかないが、学生が実習で「道普請」をしているのか、それとも単に土建屋さんにインターンで入っているのか。未知の領域なので興味は尽きないが、若い人が見よう見まねで将来目指す道に進もうとしている姿が、「山笑ふ」に合う。

朧月パン種ちやうど良き加減  鈴木とも

一次発酵、二次発酵とパンを焼くまでの待つ間の楽しさ、そして酵母の薫り、まして朧月を眺めながらなんて、なんて贅沢な時間でしょう。

春雷や思わぬ打者の三塁打  益井善清

ロバート・レッドフォードがオールドルーキーの主人公を務めた映画『ナチュラル』を思い出しました。贔屓のチームでのことであれば春雷は幸運の予兆です。

椅子ずらす音一斉に新入生  唐笠美智子

無論小学校の入学式でしょう。厳しい先生の元、何度も練習を重ねたに見えます。上手く揃ってお見事、と言えるでしょう。

麗日や医院に響く「あら元気」  川崎まさを

医院で出会ったのだから元気なわけないのですが、この日本ではありそうです。先日読んだ本には、日本の医療の「アクセスの良さ」が取り上げられています。アメリカではお金がないとかかれないし、医療が無料の国は医師の診断を受けることは簡単ではないとのこと。

草萌ゆる「春の小川」の碑有りけり  林敏博

私も行ったことあります。参宮橋駅の近く。「こんなところに」と今では驚くほどの都会です。近くにあった刀剣博物館はこの三月末で閉館し、来年両国に移転するようです。


(以上、「花篝」欄よリ。)
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鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年、俳句結社「天穹」入会。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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