専門俳人を目指しています。俳句評論執筆のための文章修練、及び俳句実作。厳しい批評をお待ちしております。

# 二十四節気俳句生活

# 黒崎政男 「哲学者クロサキの哲学超入門」



何気なく読み始めた本書、エッセイ調の軽い読み物であるが、読み進めて行くと俳句についての記述があった。

「ネット社会をテツガクする」との章で、インターネットから人工知能(AI)に話が進んだところで「俳句生成ソフト」の話が出てきた。
この俳句生成ソフトで作られた俳句の「作者は誰か」という哲学的(?)な問いがなされ、

「作者の思いを読み取っているつもりだが、実は、我々読み手の側が作者を作り上げ、自分の経験や思いを投げ入れて、作者の心情だと思いこんでいるのではないか」

という仮説が提示される。つまり、俳句を作ったのが人間であろうとソフトであろうと関係なく、読み手こそが作者である、ということである。

俳句の世界ではよく、「俳句は活字になったら読者のもの」「作り手の意図と違う解釈がなされても作者は異を唱えることはできず、むしろ新しい読みの発見に感謝すべき」などと言われるが、同じことである。

本書の著者がこのような考えに至ったのは、おそらく俳句に造詣が深いためと思われる。

鑑みるに、俳句の場合、囲碁や将棋のようにソフトが人間に「勝つ」ということはあり得ない。
例えば、ソフトが作った膨大な句の中から選句して一冊の句集にまとめて、それが蛇笏賞受賞の句集と比べてどうかという対比は出来るかもしれないが、上記の論で行くと「読み手があってこそ」の俳句であり、読み手が人間である限り人工知能は同じ土俵では闘えない。
たとえ、作句だけではなく「選句する」ソフトが開発されたとしても、最終的にそれを評価するのは人間だからである。

とはいえ、私ぐらいでは作句力はすぐに人工知能に抜かされそうだ。

★★★☆☆
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# 沼田真佑「影裏」(文藝春秋9月号)

この芥川賞受賞作は、既に単行本になっているのだが、私はいつものように選評なども読める文藝春秋誌で読んだ。
 

昨年の「コンビニ人間」が大当たりだったので、どうしても過剰な期待をしてしまうが、この作品もなかなか面白かった。

選評で選者が指摘しているように、文章と描写の巧みさが特徴的であるが、この作者は文學界新人賞を受賞した本作がデビュー作であるという。
これまで相当の文章修行をしてきたのか、あるいは天才型なのかは不明であるが、本作の茫洋とした魅力を鑑みれば、次回作が楽しみであることは間違いない。
ストーリーに特段の起伏がなく、描写で読ませるタイプの作家であることから長短自在型、いやむしろ大長編に本領を発揮できるのかも知れない。
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# 赤坂句会

今日は赤坂句会。
盆にくっついた週末で、都内の電車は空いていた。

201708赤坂 201708赤坂2
海鮮丼、夏野菜のサラダ、けんちん汁、ニラ卵。


鋭意攻略中の「ドラゴンクエストⅪ」。

ウチで買ったのは3DS版であり、同じソフトをプレイ中で、3DSを持っている人同士がすれ違うとお互いのデータの一部を交換できる、「すれちがい通信」というものをすることが出来る。

今日は都内に出るので、行き帰りの電車でずっとその「すれちがい通信」をやったのだが、通信数を稼ぐために一計を案じて普段は通らない秋葉原駅で乗り換えをしてみた。
秋葉原駅
ここなら、ゲーム機をバッグに忍ばせた人々が大勢いるだろうと踏んだのである。

結果、すれ違い数は当初の目標を達成できた。

なお、山手線内はガラガラで、東京駅の乗降客も驚くほど少なかったが、秋葉原は普段とさほど変わらない人出だった。
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# 山の日

今日は山の日。

山の日
新聞の本の広告もそれを物語っている。

歴史の浅い「海の日」も既に歳時記に載っており、この「山の日」が登録される日もそう遠くはないであろう。

山の日や谷底に見るテント村


それから今日はもう一つ、娘のピアノ発表会があった。
ピアノ2017

毎年、発表会を開催してくれる先生で、娘は今回で4回目。
だんだん演奏順が後ろに回っているが、まだ真ん中よりは少し前である。

娘の演奏曲はドビュッシーの「アラベスク第1番」。かなり上達したが、コンクールを目指すほどの腕前ではない。
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# Tシャツ当選

このブログには「カテゴリ」という分類があり、いろいろ分類してあるのだが、この「懸賞生活」のカテゴリを、やっと一年五ヶ月ぶりに書くことが出来た。

リフレクター

イグシ」という子供服メーカーの、リフレクター、と言うから反射素材が導入されていて、車のライトで光るTシャツである。

デザインは三種類、サイズも選べたので、娘にちょうどいいものを送っていただけた。

180名と当選者は多かったが、全国紙だったので当たったのは僥倖と言うべきだろう。
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# 成田句会

更新がすっかり滞ってしまった。
仕事が忙しいというのもあるのだが、それは主たる原因ではない。
何を書こうか迷ってしまったのだ。
書くテーマとしては、季語に絡めて一句載せながら立秋になったことや、夏の甲子園の始まったこと、発売されて息子と競って遊んでいる「ドラゴンクエストⅪ(ゲームです)」のこと、今年はいずれも9月が締切の「俳壇賞」と、結社の新人賞である「花篝賞」の両方に挑戦すべく鋭意選句・作句中であることなど、ブログを書くテーマは思い浮かんだのだが、手が止まってしまった。
なぜか。それは生意気にも「読者」を意識するようになってきたからである。
このブログを初めて一年半、目的は、将来のための文章修行であり、発表された句に失礼ながら拙い鑑賞文を書かせていただいたり、また自作の句を載せたりしていたのだが、読んでいただける方がそれなりに増えてきた。ときには直接感想をお伝えいただくこともある。
大変嬉しく、励みになるのだが、「こんなことを書いて喜んでいただけるだろうか?」「もしかしたら面白くないかな、興味を持ってもらえないかな?」などと考えるようになってしまい、書けなくなってしまった。

こんなことではイカン。お読みいただけるのは有り難いが、初心に帰り、文章修行の目的を忘れずに頑張ろう。

もちろん、「俳壇賞」「花篝賞」の句稿整理や、「ドラゴンクエストⅪ」の攻略に忙しくて更新できなくなるかも知れないが・・・。


さて、今月の成田句会は流会、にはならずにメールでのテレワーク(遠隔地)句会となった。
その一因となったのは、支部長さんの幹事役のサポートをやっている私の多忙である。
句会当日、どうしても外せない仕事が入ってしまった。
五十近くなって楽になるどころか益々大変になっていく。専門俳人への道は遠い・・・。
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# 佐藤正午「月の満ち欠け」



今年上半期の直木賞受賞作を、早速読んでみた。

ウ~ン。視点が次々と替わるところや、ディテールの細かい描写は感心したし、それなりに面白かったが、テーマは「生まれかわり」という新味のあるものではないし、ラストのオチもそれほどのどんでん返しというわけでもない。

直木賞を受賞したのも、「他の作品と比べたら」ということかな?(他の応募作は読んでいないが)

★★★☆☆
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# 君の膵臓をたべたい

kimisui.jpg

原作は良かったが、映画化に向くとは思わなかったが、映画化は成功。
ストーリーはかなり端折っているが、原作の魅力を殺していない。そして小栗旬が出てくる12年後のパートもまずまず。
ただ、ラストの北川景子の見せ場が必要だったか不明。

ヒロイン、浜辺美波の声がすごくよかった。話の都合上、日記を朗読するようなシーンが多いのだが、本当に上手くて声がいい。
まだそれほど売れっ子というわけでもないが、大女優に成長するかもしれない。

★★★★★
迷ったが星5つにした。期待しなかっただけに好印象となったのか。


いつものことながら、今後公開される映画のチラシを持ってきたが、私は「端から端まで」ではなく「見たい」と思う作品のものしか取ってこない。今回持ってきたのはすべて邦画だった。(例えば原作小説やアニメも大好きな『氷菓』とか)

十数年前くらいからシネコンが増えて、スクリーン数が増えて邦画も洋画も色々な映画が見られるようになるはずが、日本映画が儲かるようになって、制作される作品数が増えて、洋画を追い出してしまう格好になったのか。
最近、シネコンで公開される洋画はいわゆる「ハリウッド大作」かディズニー・ピクサーばかりで、正直、食指が動かない。
ヨーロッパあたりの文芸作品はもともと都内の単館系の劇場でしか見られなかったが、アカデミー賞にノミネートされるような作品ですらシネコンではほとんど見られない。
日本もアジアの映画大国・インド(自国消費の膨大な作品が作られる)の様になるのか?
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# プロフィール

鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年、俳句結社「天穹」入会。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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