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「天穹」 4月号

「天穹」4月号が届いた。
先月から同人の欄に載せていただいているが、まだちょっと慣れない。それはそうと、今号の掲載順は今いちであった。


孟宗のひれ伏す雪の重さかな  佐々木建成

今年の大雪は、私の家の方でも竹の雪折れが目立ったが、安易に「雪折れ」など使わずに、「孟宗のひれ伏す」という表現で景に具体性を持たせている。


仄あかき皆既月食浮寝鳥  福田龍青

予報に反して晴れ、見ることができた皆既月食、ぼんやり赤く浮かび上がる月はある種異様な光景に見えました。そんな事も知らずに寝ていた浮寝鳥。


初夢の迷路出られずじまひかな  野間しげる

夢の中では迷路に限らず、何かのトラブルに巻き込まれても夢の中で解決することはなかなかありません。初夢と言えど「一富士二鷹」などではなくありがちな夢であることが現実的。


嫁が買ふ派手で黴びない鏡餅  立道すみ女

鏡餅は黴びるもの。水に漬けたり削ったりしてお汁粉にしたものですが、表面を削っても、発がん性のある黴の根は奥まで浸透しているとか。新しい物の良さは認めつつも、やはり昔を懐かしむ気持ちが勝ってしまう。


釘一本打てぬ店子や初暦  中野捷子

仮住まいの住居でしょうか。長く住むつもりなら自分の物のように使えても、数年後に返すのなら原状回復費用はなるべく少なくして敷金は1円でも多く返してもらいたいもの。釘一本でも躊躇してしまいます。
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花吹雪

今週は、毎日少し遠回りをして桜並木の下を歩いて通勤した。

3月26日(月) ほぼ満開 少しの落花は花弁ではなく萼ごとに五枚揃って落ちていた
3月27日(火) 満開
3月28日(水) 満開 足元にぱらぱらと花弁の落花あり
3月29日(木) 満開 見ている間にもいくつか落花、足元は花弁で覆われつつある
3月30日(金) 花吹雪 風が強いせいか、花弁は吹き溜まりになっている。(写真)
道路の花筏


新海誠の傑作アニメ『秒速5センチメートル』は「桜の花弁の落ちるスピード」が秒速5センチメートルとのことで、タイトルが付けられているが、目測したところ、目の高さ(150cm)から地面に落ちるまで約5秒、桜の花弁の落ちるスピードは、「秒速30センチメートル」程度である。

ちはやふる -結び-

ネタバレなし
ちはやふる結

「上の句」「下の句」から2年、劇中でも2年経過して高校3年生になった千早たちを描いている。

2年前、売れていたキャストは広瀬すず、ほかは松岡茉優がまあまあくらいで、残りは無名だった。2年の間に真剣佑や上白石萌音がブレイクし、その他のキャストも見かけるようになった、何人もの「出世作」の完結編である。

原作は未完であり、当然、原作と違った展開にせざるを得ないわけだが、映画序盤はそのあたりの説明というか前振りばかりで、全然面白くなかった。
前置きが終わって、中盤以降は怒涛の展開、序盤のだらだらを挽回した。

脚本はよく練られており、百人一首の40番平兼盛の「しのぶれど」、41番壬生忠見「こひすてふ」の天徳内裏歌合の故事と、クライマックスの団体戦決勝、太一と新の恋の対決も踏まえて上手く取り込んでいる。

また、千早の進路問題など原作のエッセンスも上手く脚本に取り入れている。

広瀬すずの千早役はこの3作目でも序盤は千早に到底見えなかったが、中盤以降は「すず千早」に慣れたのか違和感がなくなり、エンディングでは完全に千早に見えていた。

新キャストはどれもよかったが、賀来賢人の周防名人が特によかった。

★★★★☆
「しのぶれど」「こひすてふ」を取り込んだ脚本の巧みさには脱帽。

俳句 4月号


平成俳壇」への掲載はなし。最近不調(?)である。


武蔵野へつづくわが庭下萌ゆる  深見けん二
後手に庭に出てをり蝶の昼


「俳句」誌は巻頭50句から読むようにしているが、ここに掲載されるような方がどんな発想で作句するのか、作句の情景を想像しながら読むようにしている。
揚句の一句目は「わが庭」と「下萌」といういつも見ている情景に「武蔵野」を加えて景を大きくしている。
二句目は「後手に」の措辞で「蝶の昼」に実感を持たせている。
作れそうでなかなか作れない句である。


雪吊りの松よ過ぎゆくものばかり  鍵和田釉子(「ゆう」の字は正しく出ない)
紅梅の二輪に涙もろきかな

揚句の二句ともに心情を季題に託しているが、毎年変わらぬ「雪吊りの松」、おめでたい印象の「紅梅」と、それぞれの対比において効果を出している。


避寒地に舞ひ降りすぐに啄める  中原道夫
逞しく子は飢ゑ冬の土埃
食ふ為に切断の足冷えも来ぬ


中原道夫氏は例によって旧字体を使用されているが、このブログの環境では残念ながら出ない。
インドでの旅行詠。日本と気候が全く違う場所であるが、上手く季語を入れている。
一句目は日本でいう夏鳥を「避寒」の季語に乗せている。このような使い方はなかなか出来ないのではないか。
二句目「冬の土埃」もうまい表現だと思う。日本ではお目にかかれない。
三句目、物乞いになるしか道のない子供のために親が敢えて不具者にするとかと聞く。未だにこんな事があるとは、日本の貧困問題とは次元が違う。


搾乳の湯気もうもうと梅咲けり  中村和弘
深海魚すぐに崩れて春深し


いずれも季語が動くようで動かない。
搾乳の湯気は早春の早朝を思わせるし、深海魚の漁期は、例えば駿河湾では春の終わりとともに終わる。


立春の鴉三ッ足ならねども  行方克巳
平城山を焼いて阿修羅の眼をしたる


一句目、はて何のことかと思う。八咫烏は熊野大社の神の使い。数句後に二句目が出てきて、作者が奈良~熊野あたりを立春付近に旅行したことが見えてくる。若草山の山焼きは1月末、阿修羅像は無論興福寺のもの。すこし外した読みぶりに旅行詠の楽しさが伝わってくる。

成田吟行会

今日は千草句会の吟行会。会場は「成田市さくらの山公園」。
成田空港に隣接して、飛行機がよく見える公園として人気が高い。
「空の駅」と称して道の駅風の施設もあったりして、この時期は相当な人出となる。

さくらの山
桜の方は、先週吟行した佃島と同じくらい。「初花」から木によって二分咲きほどになった程度である。
それでも、当日の昼間は気温が高く、吟行している間にも新たに開花してくるようであった。

句会の方も、点盛りもまずまずで、指導者の方の選にも入った。

前にも書いたが、この吟行会は「投句7句」とかなりハードだが、兼題も出されており、「なるべく吟行で句を作る。出来ない場合は前もって作句しておいた兼題句か、雑詠句を投句しても構わない」との指導方針であり、この日の兼題は「鳥帰る」と「椿」。
私は、兼題句2句と、吟行の予定句1句の3句を持っていったが、吟行では結局4句しか作れずに、兼題句も投句した。

そのうちの1句で、何人かの方に取っていただいたのがこの句。
句会なので、もちろん前書は無しだが、私としては前書と共に読んでいただきたかった句である。

成田空港第三滑走路建設決定
鳥帰りやがて埋め立てらるる池



句会終了後、「村上鬼城顕彰全国俳句大会・村上鬼城賞」の案内パンフレットをいただいた。中を読むと、選者の中にこの句会の指導者である、「桑海」主宰・清水舞子先生のお名前が見られた。私も応募しよう。

春の風邪

先週火曜日(3/13)、娘が熱を出して学校お休み。
木曜日(3/15)、妻発熱で会社早引き。
土曜日(3/17)、息子発熱で翌日の吟行会の親睦会はキャンセルした。
そして今週月曜日(3/19)、私が発熱。翌日の会社と句会(天空会例会)はお休み。
昨日、お彼岸の墓参りもキャンセルして一日寝て、今日ようやく社会復帰(出社)。

ちょうど一週間で家族四人に風邪が行き渡ったところである。
気温の変化が激しく体調を崩しやすいとはいえ、珍しいこともあるものだ。

夢の中で夢叶へたり春の風邪

月例吟行会

今日は「天穹」本部主催の月例吟行会だった。

吟行地は佃島

佃煮屋
古くからある(らしい)佃煮屋。少々お高いが、やはり来たからには買わないと。

この佃島、吟行地としては駅から近いし、狭すぎず広すぎず、歴史ある寺社や町並み、公園、そして水に囲まれて吟行にはぴったりだった。
さらに今日は天候もよく、季節柄か句材も豊富であった。

初花
まずは初花。
枝先のものは逆光でよく写っておらず、幹から咲いているのは撮れた。

白木蓮
白木蓮。

芽柳
芽柳。

雪柳
そして雪柳と河口近くの隅田川。


句会の点盛りはまずまず。
今日感じたこと。
私はこれまで吟行というと、句になりそうなものが見つかったら直ぐにその場で作句していたが、吟行会場をぐるっと回ってみると意外と印象が薄かったりで、とりあえず「一周して」から、何を句にすべきか考える方がいいかと思った。
また、やはり吟行は時間が限られているので、いつも上手な方でもいい句が作れるとは限らない、好不調の波が大きいものと心得るべし。まして自分が点が入らないことなどまったく気にする必要はない。
籠田幸鳴副主宰もオリンピックになぞらえて、「吟行会は点が入ることではなく、参加することに意義がある」と仰っておられた。

成田句会

今日は成田句会だった。
ここ最近、自分でよく出来たと思った句は、先週締切だった結社賞である「天穹賞」に出してしまったので今日の句会は自信がなかったのだが、先生の「人」に選んでいただき、点もまあまあ入った。

披講後、今日は文法の勉強をした。
「し」の使い方、瞬間動詞であれば存続の意味でも使える、とか、補助動詞「あり」と「をり」「ゐる」の使い方の違い、など。
「天穹」は文法の誤りは厳しく指導される(方だと思う)。とは言っても、文法に関しての「本気度」はまちまちだ。

坂道のアポロン

ネタバレなし
アポロン

『ぼくは明日、きのうの君とデートする』と同じ「三木孝浩&小松菜奈」コンピの作品であるが、三木監督の前作『先生!、、、好きになってもいいですか?』がハズレだったので、見には行かないつもりだったが、予告編のジャズの音が良かったので、ジャズを聴きに行くくらいのつもりで見に行った。
『のだめカンタービレ』などもそうだが、音楽をテーマにした作品(漫画)の映画化は音を良くするだけである程度は見られる。

舞台は1966年。原作がその時代のようだが、現代に置き換えられない話ではないようにも思えた。読んでいないが原作との変更点の大きさを考えると、時代の違いはカバー出来る気もした。

キャストは、原作のファンには不評のようだったが、未読の私には主役の二人、知念侑李と中川大志の演技と存在感が、この映画を引っ張っているように思えた。劇中で披露するピアノとドラムはそれぞれ10ヶ月特訓したそうである(音はプロのものだが)。
ヒロイン役の小松菜奈も悪くない。

ストーリーは、友情・恋愛・挫折といった王道、悪く言えば陳腐なものであるが、キャストの力と、音楽、佐世保の町並みで見せている。
そう考えると、時代設定を原作通り60年代にしたのも成功だったかも。

佐世保北高(劇中では東高)を舞台としているのは、村上龍の『69 sixty nine』と同じである。

★★★★★
観客動員ランキングは残念ながら初登場8位。不入りである。いい作品に仕上がっているのに勿体ない!

深大寺吟行

第二土曜日、赤坂句会は今日は深大寺に吟行に行った。

つつじヶ丘
つつじヶ丘の駅に降りたのは初めて。

神代植物公園
神代植物公園深大寺も来るのは初めてである。

これまで、この辺りに縁がなかったわけではなく、学生時代は京王線沿線に住んでいたし、府中の競馬場まではよく来ていた。

こんな都心の近くにこんなに広々とした公園や古刹があるとは!

競馬の話ついでに、府中に比べて千葉の中山競馬場が田舎にあるみたいなことを言う人がいるが、都心からの距離はどちらも同じくらいである。京都競馬場と阪神競馬樹が大阪市街から同じくらいのところにあるのと同じである(違うか)。

梅園
植物公園は、今日はなんといっても梅がちょうど見頃であった。ここは梅園ではなく「うめ園」と言うらしい。ボランティアガイドの方にガイドをお願いしたら、本当に丁寧にいろいろな品種の違いを教えてくれた。一口に紅梅といっても、色の濃さだけでも濃紅・紅・本紅・薄紅・淡紅・淡々紅・移り白と七種もあるのだそうだ。

深大寺そば
お昼はもちろん深大寺そば。きつねとたぬきを併せた「むじな」。美味。

深大寺は、聞いてはいたが句碑がこれほど多いとは!
波郷麥丘人句碑
手前が吹起る秋風鶴を歩ましむ 石田波郷
奥が草や木や十一月の深大寺 星野麥丘人

波郷の墓所もお参りした。戒名には「鶴」の文字が。

爽雨句碑
春惜しむ深大寺そば一すすゝり 皆吉爽雨

虚子像
虚子は句碑の他に銅像までありました。


水草生ふ流れる先の水車かな

初めて来た深大寺。印象深いのは「水」。水の豊かさがとにかく印象に残りました。
プロフィール

鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年「天穹」入会。30年同人。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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