専門俳人を目指しています。俳句評論執筆のための文章修練、及び俳句実作。厳しい批評をお待ちしております。

# 二十四節気俳句生活

# 「天穹」5月号鑑賞(2)

天帝へ何告げゐるや揚雲雀  菅原研吾

お喋りな雲雀、人間でお喋りな人には秘密の話は出来ませんが、この雲雀は誰から何を聞いて天帝にご注進に行ったのでしょうか。

飛梅や任地に妻の文を待つ  屋内修一

現代的に考えてみると、南国に赴任したご主人、故郷では咲いていないであろう梅のほころぶ写真を撮ってLINEか何かで妻に送り、その場で返事を待っているかの景が見えてきます。

隠沼に差し込む光竜天に  山本玲香

光が差し込むのですから森の中の隠沼でしょう。まさに竜が登っていく光景に思えます。

人の来ぬ電話ボックス春一番  村井郁子

ポツンと立っている電話ボックス。吹きさらしに隙間から砂埃も入ってきそうです。携帯電話が普及しても緊急時のために今でも一定間隔で配置されていますが、春一番の吹く日には使う人があるようには思えません。

嚔やしあはせ過ぎも落ち着かぬ  福井まさ子

何かよほど良いことがあったのでしょう。天にも登る気分の中で一つの嚔、現実に引き戻された瞬間だったかも知れません。

吾を踏めと声聞こえさう絵踏板  前田勝洋

不本意ながら絵踏を行った隠れ切支丹は、イエスやマリアの慈悲の心を信じて踏んだのでしょう。場合によっては「吾を踏め」と絵が信者に語りかけて来たかもしれません。


(以上、「風尚」欄よリ。)
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鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年、俳句結社「天穹」入会。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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