# 月例吟行会
吟行地は、巣鴨の地蔵通り商店街と、

その中にある3つの社寺。
いちばん有名な「とげぬき地蔵」高岩寺と、

明治になって移転してきたとげぬき地蔵より歴史は古い、
猿田彦大神庚申堂と、江戸六地蔵・眞性寺。


現代では「おばあちゃんの原宿」として有名であるが、もともとこの通りは中山道の最初の宿場である板橋宿までの途中の休憩地点として、江戸時代から栄えていたそうである。
年末であるからか、天気のいい日曜日だったが、昼近くになっても人出はそれほどでもなかった。
目についたものとして、「赤い肌着」を売る店が何軒かあり、句にしている方も多く、点も入っていた。

吟行の季語としては、植物・動物の句材は拾えなかったが、それはそれで悪くない。工夫のしがいがあるというもの。
「失敗したなぁ」と思ったのは、珍しい「暦売」がいたのに、私は季語として認識できなかった。「胼薬」を使った方もおられた。
私が使った季語は、嘱目4句で、「冬帽子」「ならい」「冬の水」「着ぶくれ」。もう少し工夫ができたかとも思う。
実は巣鴨は、かつて親戚がいたこともあり、子供の頃から何度も来た馴染みの場所であったので、事前に二句ほど作っておいたのだが、行ってみたら思ったほど賑わっていなかったり、托鉢僧が予定と違う場所にいたりで、全く使えなかった。
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