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専門俳人を目指しています。俳句評論執筆のための文章修練、及び俳句実作。厳しい批評をお待ちしております。

# 二十四節気俳句生活

# 「俳句」 6月号



「俳句」6月号が届いた。
表紙の顔写真は宮部みゆき氏。
俳句をタイトルとした短編小説集の小冊子が付録として付いている。
宮部みゆきは私も好きだし、俳句をやらない家内も好きなので、かなり得した気分。


浜仕事開花落花にかかはらず  西村和子

若布干の2句の次の句。忙しい時期なのだろう、開花してすぐ落花してしまう桜を楽しむ余裕のないさまをさらりと句にしている。

遠足の子らより婆の好奇心

子どもは大人より好奇心旺盛なもの、といういわば常識が通じなくなってきている。私の子どもたちを見てもそう思う。それに比べて高齢女性達のお元気なこと!


朝東風に煽られて買ふ金目鯛  井上弘美

旅先の非日常にどうしても財布の紐は緩くなる。そんな観光客が狙われる。海からの朝東風が吹けば、舞台設定もバッチリである。


食べごろを一日遅れ蕗の薹  伊藤敬子

蕗の「薹」とはいうものの、土から出たばかりの若いものが珍重される。一日遅れでももちろん食べられるが、天ぷらはやめて蕗味噌にしてしまおうか、などと思うものである。


夕方のきれいな眉や立葵  山口昭男

繁華街でこれから店に出る女性を詠んでいる。「立葵」だから花街の芸者・芸姑さんではなく、ホステスさんであろう。
あるいは作者と待ち合わせて、寿司でも食べてから同伴出勤するのだろうか。


卒業子とはかたまつてゐたるもの  仙田洋子

全くそのとおりでお見事というほかない。仲良しグループはもちろんのこと、普段はソロ活動の子どもも、この日ばかりは名残惜しく、帰り難い思いがする。


河鹿鳴く平家の谷の非戦論  山咲一星

日本全国ではあちこちにある平家落人の集落。河鹿の鳴くような場所にありそうであるが、平家に限らず、日本人全体がもはや「敗残兵の子孫」になりつつある。落人集落がそうであったように、日本人もいつまでも非戦論者であり続けるべきであろうか。
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鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年「天穹」入会。30年同人。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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