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天穹 8月号

「天穹」8月号が届いた。
今月号から、すべて屋内修一新主宰の選となり、誌面も一部刷新された。
名実ともに「新生天穹」の門出となった。


青空へ吹くダービーのファンファーレ  屋内修一

主宰詠は12句。その掉尾を飾るのがこの句であった。
主宰交代した翌日がダービー。青空の下のファンファーレは、それから始まるドラマを盛り上げる。これからの天穹にはどんなドラマが待っているのか。


たんぽぽの絮の半欠け十連休  佐々木建成

改元の十連休、私も一句モノにしたかったが叶わなかった。前主宰は「たんぽぽの絮」のしかも「半欠け」を取合わされた。世紀の十連休と、不完全なものの対比が見事。


緑蔭に充電時間五十分  福田龍青

白寿となられた作者。新しいものがお好きで遂にタブレット端末を持たれた。充電回数が多いのは仕方ないとしても、「五十分」という具体的な時間を入れられて心情を表している。「緑蔭」は焦らぬ心の意か。

土用入

1907カレンダー

俳人協会のカレンダーを見ると、20日の欄に「土用丑の日」と書かれてある。

早速妻に「今日は土用丑だから鰻にして!(ふるさと納税の返礼品が冷凍されていたはず)」と言ったら、「丑の日は来週27日じゃない?」とのこと。
「へ? だってここに」
「え?」

調べたら、今日20日は「土用入」、丑の日はやはり来週27日でした。

俳人協会も間違えることあるんだな、、、どこかに訂正が載っていたのかも知れないが、気がつかなかった。

天気の子

ネタバレなし
天気の子

初日レイトショーを、数日前から予約して見に行った。
新海誠監督の前作『君の名は。』も初日レイトショーで見て、ほぼ満席だったので予約したのだが客の入りは4割ほどと、やや肩透かしを食らった。同じシネコンだが、今回は一番大きな劇場だったせいとも思うが。

先週末公開の『トイ・ストーリー4』が大ヒットしているようではあるが、流石に観客動員数初登場1位は堅いとは思う。興行収入は『君の名は。』の250億円には遠く及ばないだろうが、それでも100億円くらいは行くのではないか。
制作費は『君の名は。』よりかなりかかっていると思うが、本作は企業タイアップが多いこともあるし、大幅な黒字になることは間違いないだろう。

この監督は、長い話を作るのが不得手のようで、『君の名は。』の複雑なストーリーは奇跡的で、本作もシンプルなストーリーの割に上映時間は長く、やや冗長な印象を持った。

ヒロインの造形は良かった。新海作品は主人公たちと親との関係が希薄であるのが特徴的だが、本作もそれに従っている。また、巷の論評で村上春樹の影響が指摘されてるが、私はそうとは思わなかったが、本作の家出と魚のモチーフは『海辺のカフカ』か。
京都アニメーションの悲惨な火災がニュースとなっているが、ヒロインの弟役の造形は京アニの『聲の形』の影響を感じた。

「天気」がテーマであることからも、雨の描写には力を入れているのがわかるが、『言の葉の庭』のリメイクのような印象を持った。
『秒速5センチメートル』がファンタジー作品『ほしのこえ』のリアルリメイクだとすれば、本作はリアル作品『言の葉の庭』のファンタジーリメイクと言ったところか。
『君の名は。』『天気の子』とファンタジー作品が続いたので、そろそろリアルの作品も見てみたい。次作は『君の名は。』のリアルリメイクか?

天気といえば、今年の長梅雨が作品とシンクロしているのも本作にとっては幸運と言えるかも知れない。

新海作品にしては珍しく暴力描写やアクションシーンが多かったが、これは成功とも失敗ともいえない。

『君の名は。』の主人公二人、神木隆之介と上白石萌音も端役で出演しており、神木はすぐにわかったが上白石はわかりにくかった。(多分あれだと思うが)

★★★☆☆
次回作に期待。『言の葉の庭』を見ていなければ新鮮かも。

天空会例会

私の会社は盆休みというものはなく、暦通りに出勤するのであるが、その代りに7~9月のどこかで3日、夏休みを取れることになっている。(もちろんそれ以外に有休もある)

今日の天空会例会には、普段のように午後半休ではなく、一日休んでみた。

午前中は国会議事堂を見学した。
1907議事堂1907衆議院
無料で丁寧な説明付き、雨のせいか混んでもいなかった。
今日は衆議院を見たが、今度は参議院にも行ってみよう。(玉座の形状が違ったはず)

お昼は、女将が俳句仲間である赤坂の「まめ多」へ。
1907まめ多

午後の句会は、今回は残念ながら指導者のお二人、名誉顧問と主宰の選には入らなかった。

永田町赤坂神田青時雨

明易し

篠突く雨の中、成田山新勝寺の「暁天講座」に行ってきた。

1907暁天講座

私の年齢と同じで、今年で五十回だそうであるが、私は昨年に続いて2回目の参加である。

今日の講師は田中ひろみ先生。成田山のHPにある、仏像塗り絵の作者である。
講座のテーマが「仏像の見方」だったので、どうしても聞きたくて雨の中4時に起きて行ったが、行った甲斐があった。

終了後、今年も朝粥のお接待をいただいた。
1907朝粥

明やすの雨の暁天講座かな

夏館

成田から車を飛ばして1時間、「旧取手取手本陣染野家住宅」に行ってみた。

1907取手本陣21907取手本陣1

大きな茅葺屋根に雨戸・障子を開け放ち、夏館の風情である。

取手宿は水戸街道20宿の一つ、水戸光圀が藩主の時代にここ染谷家が陣屋に指定されたとのこと。
この建物は18世紀末の建築であるので黄門様が使用したことはないが、徳川慶喜などは使用した。

1907取手本陣3

大名が宿泊した上段の間は一段高くなった十畳敷。

1907取手本陣4

床が随分と高いのは、利根川が近いので水害に備えてのことかと思ったが(それもあるだろうが)従者が潜って警備するためのであるそうだ。

夏館利根の川風通りけり

会社帰りに成田祇園祭に行った。
かつては7月7~9日と日にちで決まっていたが、何時頃からだったか、金土日の3日間になった。

私は自他とも認める「祭オンチ」で、祭というものには行くことも参加することも興味もない(お酒も飲まないし)のだが、この地元の祭だけは子供が行きたがるので連れて行くことも多い。

今年は来週の成田句会で「祭」が兼題で出ているので、週末の予定は未定だが、珍しく句を作るために一人で行ってみた。

1907祇園祭

人がすごくて雑踏で句など作れないかと思ったが、歩が進まない分、立ち止まって作句も出来た。

何句か作り、兼題で出す句は後で選ぶとして雑踏から抜け出したら、見事な夕焼。

1907大夕焼

「夕焼」は再来週の天空会例会の兼題である。

買ひ食ひに夢中大夕焼見逃す子

林新・堀川惠子 「狼の義」



評判となっている本書。
五・一五事件で凶弾に倒れた犬養毅の評伝であるが、孫文と交誼を結んだことから始まり、親中の政治家として満州事変や満州国建国について批判的な立場であったことが強調され、故に軍部に睨まれて凶弾に倒れたという筋書きになっている。
「あとがき」で触れられているが、最晩年に総理になってからは「軍部の言いなりだった」というようなこれまでの評価に対して、演説の音源を「発掘」して、「演説原稿すら軍部に配慮して書き換えられた」ことを発見するなど労作でもある。

犬養の西南戦争の従軍記者から自由民権運動に関わり、憲法制定を経て普通選挙実現に向けて奮闘するなど、「政党・党人政治家」として常に大衆に寄り添っている姿などが中心として描かれている。
憲法制定時のエピソードとしては、歴史の教科書では「旧憲法=悪、新憲法=善」のように教えられているが、制定当初からイギリス式の「議院内閣制」も検討されており、福沢諭吉の門下生であった犬養もそちらを支持していたが、憲法の「無」いところから「有」を生み出すにあたり、憲法が本当に機能するか、トルコのように二年で憲法停止になったりしないように、先ずはドイツ式の天皇の権威を借りた憲法を制定するに至った過程なども描かれている。そして、犬養は福沢の「憲法は運用次第」の言葉に従い、憲法の範囲内で如何に民主主義を実現していくかを政治家としての活動の中心に置いており、軍部の台頭を如何に民主主義に基づく政治・行政で抑えていくかに力を注いでいる様子も描かれる。

同時期に活躍した政治家、尾崎行雄や原敬にはさらりと触れられている程度で、犬養の腹心であった古島一雄や植原悦二郎などが主要な脇役として描かれる。また、五・一五事件で青年将校らを官邸に呼び込んだと疑われた森恪も、そのように書かれている。
最も多くの筆を割かれている古島一雄については、こちらも記者出身で新聞「日本」の実質的編集長・主筆であったことから、当然のことながら正岡子規についても書かれているが、「日本」に入った時点で「子規」を名乗っていたり、「芭蕉以来、日本の俳句は堕落している」など、認識不足も見られた。(「子規」は晩年の号、芭蕉の時代は「俳諧」である)

★★★★☆
評伝として純粋に面白かった。「狼の義」というタイトルも秀逸。
しかし「子規」「俳句」などの表記から、全体的な信憑性に疑問も持った。

梅雨茸

今日は千草句会、吟行地は成田山だった。

1906祭準備
来週、7月5~7日は「成田祇園祭」があり、境内はすでに準備が施されていた。

この祭、私が子供の頃は単なる地方のお祭りだったが、成田山が観光地化されてくるに従って客も増え、ここ数年は3日間で50万人以上の人出を見込む、相当な規模の祭に成長した。

私は行ったり行かなかったりだが、今年は成田句会の兼題で「祭」が出ているので行ってみるつもりである。


今日の吟行は如何にも「梅雨らしい」天候で、句作りには最適だったと思う。
1906睡蓮鉢
睡蓮鉢と緋目高。

溢れ出る睡蓮の葉に花ひとつ

梅雨茸もこんなに。
1906梅雨茸11906梅雨茸21906梅雨茸3

梅雨茸やおとぎの国にゐるやうな

「天穹」7月号

「天穹」7月号が届いた。

ご一緒させていただいたとしさんのブログでも紹介されていたが、5月23~24日の「天穹夏の大会」の吟行会で最高得点だったこの句、

醤油屋の土間知りつくす夏つばめ  尾中 恵

醤油の老舗「角長」の店舗の土間の梁に燕が巣を作っていて、我々客がいても親燕が子どもたちに餌をせっせと運んでいた。
実景を見た者としては、臨場感もあり、大好きな句であったが、私は既視感があって取れなかった。

どこで見たのか思い出せなかったが、今月号の「天穹」で謎が解けた。

つばくらめこの先の路地知りつくす  遠藤美津子

4月10日の成田句会で、私も取らせていただいた句であった。

謎が解けてスッキリ、と言いたいところだが、前月の句会で取った句を忘れるとは私もまだまだである。
プロフィール

鈴木霞童

Author:鈴木霞童
平成25年「天穹」入会。30年同人。
定年後に専門俳人になることを目指して修行中。

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